なぜWebサイトにはデザインが足りないのか?

なぜWebサイトにはデザインが足りないのか?

更新 2022/08/15

【用語を解説します】
LPとはランディングページ(販売促進用の全幅なウェブページ)の事です。
ブランディングページとはそのLP(ランディングページ)を、ブランディング用に最適化したページです。

なぜWebサイトにはデザインが足りないのか?

なぜWebサイトにはデザインが足りないのか?まずそこからひも解けば、今の現状となぜなのかわかってきます。
この2021年現在の一般的な話、Webには感動するレベルの芸術的なデザイン性のサイトはほとんどありません。
「芸術やデザインよりもユーザーの使い勝手、わかりやすさ、集客力」がWebの潮流だからです。
このWebの潮流を決めているのは、検索エンジンです。現在はその主体的存在であるGoogleが牛耳っています。

なぜ検索エンジンが、Webの潮流を牛耳っているのか?

なぜ検索エンジンが、Webの潮流を牛耳っていて、それがGoogleになるのか疑問をお持ちでしょう。
最初に「なぜ検索エンジンが、Webの潮流を牛耳っているのか?」についてです。それはユーザーが商品やサービスを探す一歩が、検索サイトでキーワード入力して探すからです。

私は最近上質綿のTシャツを探す時、Google検索で「日本製Tシャツ レディース」で探し、結局M社オンラインで5000円分のTシャツを買いました。この時M社は、広告以外で検索の一番上ではなく、少なくとも1〜2ページでした。Tシャツなどのビッグキーワードでユーザーに支持されていないと、1〜2ページには表示されないのでM社は上位にいたわけです。実際この買い物は成功でした。なぜなら後日店舗に行った時、「あのU社よりM社の方がコットンの品質が上である」事を知ったからです。それは店舗レジで並んでいる時、たくさん買ってる方とエレベーターで一緒になったので聞いたのです。「M社って着心地どうですか?」その年配の女性は、「U社よりM社の方がコットンの質が高いですよ。孫に着せるから綿の質は大事ですから」との返事でした。ネットで買った私はニンマリ…
M社オンラインでのTシャツの買い物はうまくいったわけです。つまりユーザーはGoogle検索が「使える」から使っているのです。



どんな企業努力をしたのか計り知れませんが、Googleは世界を制しました。Yahooの検索エンジンも2011年から自前からGoogleアルゴリズムに変わり、今は検索エンジンシェアで国内外8割近くでGoogleが独走しています。個人情報を売ってるのは事実でしょうが、上回るメリット感でこの10年黙認されてきました。ビッグテックで一番スマートに世界を制したのはGoogleだという気さえします。しかしせめて近年からでも顧客が多い代表的な国に、しかるべき税金さえ自発的に払っていたらよかったのにと心から思います。今ではもう金額の問題ではなくなってしまい、遅きに失し….

これについては関連記事あります。GAFAMAからの脱出(1)1人でこっそり初めました

Webの潮流を決めているのは、デザインを重視しないユーザーなのでは?

「Webの潮流を決めているのは、デザインを重視しないユーザーなのでは?」という疑問は確かにあります。
ユーザーがデザインを重視するなら、デザイン性の高いサイトやランディングページにアクセスが集まり、それが検索エンジンに反映されるはずだからです。しかしその前に、そもそも「デザイン性の高いWebサイトやランディングページが存在しないのでは?」という疑問があります。これも実際事実です。デザイン性の高いランディングページはそもそも見つかりません。芸術的なWebサイトなど見かけた事もありません。デザイン性が高かったり、芸術的なアート感を見せてくれるWebサイトはほとんど見当たりません。

「ない」ものは検索に出ないから存在しないも同じ。だから検索されないと言うより「検索できない」のです。

それじゃ「あれば検索されるんじゃ?」
というわけで、デザイン重視のランディングページを作ってみる事にしました。
「ない」ものは検索できないから「ない」なら、「あれば」どうなるのか…
これができるのも、Webデザイナーだからこそ!ですからトライしてみる事にしました。



デザイン重視のランディングページで出来ること

まずデザイン重視のランディングページとは、何に使えるのか考えてみました。
使い道が決まらないとコンテンツが決まらないからです。

デザイン重視のランディングページ(LP)は何に使えるか?

メジャーブランドの服に人気があるのは、デザイン性が高いからが一つの要素です。ならばデザイン性の高いLPは、ブランドの表現に使えるのではないか?と考えたのがはじまりでした。
デザイン性=ブランド表現 ブランドとはこれからブランディングを浸透していきたい無名ブランドでもいい。
ブランディングに価値を見出すスペシャル感のある商品やサービスの表現に、デザイン性の高さを使う手です。

そうです。「デザイン重視のランディングページは、商品やサービスのブランディングページに使える」
ここまで考えてやっと制作意欲がわいてきました。

誇るブランディングページを制作するまでの道のり

目的ができて制作意欲がわいてきてよかったものの、調査に時間がかかったのが正直のところです。私の強みはデザインで、それをしかもWeb上で表現するのです。きちんとしたテクノロジーの裏付けが必要となるからです。数ヶ月英語版のサイトを調査して、海外ツールの研究を行いました。

これならデザイン性の高いLPができるのではないか?とトライしたツールやプラットフォームが10個以上にもなりました。しかも全部英語版。サポートも全部英語です。質問一つするのも返事もやりとりも全て英語。しばらくは自分が話しているのが何語かわからない感覚に陥ったほどです。

デザイン性の高いブランディングページの制作で大変だった事

絞り込んだプラットフォームで、高いハードルはこんなに多くありました。

  • サポートは全部英語。動画解説も全部英語。日本人講師もいない。
  • 使い方の単行本がない。Kindleもない。もちろん日本語本はない。

先駆者というのはこういう道を辿るのですね。まずこれが疲れました。意を決して海外とやりとりしました。そのサポートセンターは中東の方でしたので、世界時計をPCに貼り付けて英語でやりとりをしました。

  • デザイン性は高かったけど、あるべきSEOが標準のままでは出来なく、高度な技が必要だった

これが最初からわかっていたら採用しなかったかもしれないくらい、後悔したのはこの点でした。高度な技で実装はできましたが、手間隙かかりすぎ。コスパが悪く仕事としては引き受けたくない感覚を持ったほどでした。今ではバージョンごとに改良されつつあるようですが。

  • テンプレートをカスタマイズしたらメタメタに崩れ、回復に数倍の時間がかかった

これも難問でした。デザイン性に力点がはいっているためでしょう、デバイス毎の表示が崩れ、修正に数倍の時間がかかりました。

最高のデザインで表現できる、あなたのブランド

そういうプロセスを経てやっと完成したのが、
「誇るブランディングページはデザインで決まる!」です。
スマホやiPadなどタブレットなど5種類のレスポンシブ対応です。
Webテクノロジー的にも、今のところこれ以上デザイン性を追求したWebランディングページは、
なかなかお目にかかれないと思います。お楽しみいただけると幸いです。

制作備忘録として残しておきます。

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