更新 2021/01/30
長い間放置ぱなし、古くてボロボロのワードプレスサイトを、再生化した実例です。
これがBEFORE/AFTERとは、あまりの違いに驚きますね!
ただもっと驚かれるのは、コンテンツはまったく同じという点なんです。
これが BEFORE、AFTER です。
これがBEFORE
これがAFTER
コンテンツが以前と同じって、どういう意味ですか?
このWORDPRESSサイトの場合、デザインは別にして、記事の中味自体、つまり投稿内容というのは、
SQLという分類のデータベースに保存されています。
つまりそのデータベースは以前のデータをそのままリサイクル活用していて、記事のテキスト部分は以前と同じなのです。
リニューアルしたのはWORDPRESSの本体とデザインです。
- WordPressのバージョンが古すぎて、プラグインを管理画面からインストールできない。
- WordPressのバージョンが古すぎて、管理画面からバージョンアップするとエラーになる。
- しかし、過去ログの投稿記事が、200件以上あり、そのコンテンツはリニューアル後も活かす。
- デザインテーマも当時は、かなり作りこんだ制作になっているが、数年経過して、デザインテーマが古くなっているのでテーマを変更する。
つまりウェブサイトと一言で言っても、WORDPRESS本体、デザイン、データベースと分割管理されているからです。
再生化した具体的内容はこちらです。
トップページカバーに洗練されたスライドショーを実装しました。
このトップカバーのスライドショー実装方法はこちらに詳細を書きました。
▶︎ リニューアル全体について。
● 担当した制作: 一人で全て行いました。具体的には下記のリニューアル全ての作業です。
● 制作費: 個人として請け負った場合 20万~(基本ページのみ)
ウェブ制作費や経費と収益について。
今回20万かけてもリニューアルにふみきったのは、年間でその費用をカバーできる収益が上がるためです。
今回はクライアントがこのテーマのid所持者だったので、有料テーマが無料でライセンス配布可能で、テーマ料金はなしで制作できたため、テーマ料金は含まれていません。通常はこれに最低でも以下が
- テーマ料金 6000円くらいから10000円程度(1回だけ)
- サーバー代 この場合、年間18000円程度
- ドメイン代 年間1000円程度
別途実費として必要となります。
大手で100万、中小で50万、個人に依頼すると30万からという、30万~100万の価格帯になります。
つまり新規制作よりも、既存サイトのリニューアルの方が、制作費は上がります。それは
◎ 既存サイトを稼動させながら、リニューアルを行う。
◎ DBを温存して、新規サイトでも引き続き使用する。
というこの2点が、制作のリスクを高めるためです。まっさらから作った方がこのリスクがないためです。
再生化に必要なその他の備忘録一覧。
今回のリニューアルに伴う、具体的な制作作業の方向性は、まとめると下記の3点でした。
● DBバックアップ → WordPressバージョンアップ → デザインテーマの変更とチューニング制作
【システム的制作手順の方法】
● sql DBは既存サイトのDBを引き続き、使用するため、DBのバックアップをとる。このバックアップのとり方はプラグインをインストールできない状態で行うため、phpAdminをインストールして行う。
→ php my adminインストールとsqlのバックアップ方法はこちら
● WordPressのバージョンを最新に変える。これは新規インストールと同じやり方で、事前に旧Wordpressファイルを、FTPから削除してから、新規インストールする。
→ wordpress再インストール:サーバー上WPを丸ごと取替アップグレード成功
→ ドメイン取得→DNS設定→自前サーバー設置→WP新規インストール
● WordPressのデザインテーマは、レスポンシブデザイン対応で、活字が大きめのテーマに変更する。
● WordPressのデザインテーマは、パララックスよりも、従来型の2カラムデザインを採用し、既存客のUIを重視する。
● WordPressのデザインテーマは、FlashなどよりSEOを重視したテーマを使用する。
→ WordPress:サイトマップを自動で制作するプラグインの実装方法とは
→ WordPress: サムネイルの画像サイズ、再読込でリサイズ表示できた
→ WordPress: カテゴリーの表示順序を変更する、このプラグインで成功
→ Meta Sliderを実装したら、4種類のスライダーに切り替えできた
→ WordPress:サイト完成後TwitterカードとOGPを同時設定できるテーマ
→ WordPress:サイト制作後にチューニングする後処理一覧
→ Google XML Sitemapsで、サイトマップXMLを作成する方法
【今回発覚した作業の問題点】
★ サーバーがお名前.comのSDコースで、クライアントは年間18000円のサーバー費、及び
ドメイン費を含めると、年間2万円の経費をかけているが、このサーバーコースの場合、
マルチサイト機能がNGのサーバーであると、GMOに詳細を問い合わせてみて、初めてわかった。
マルチサイト機能がNGという事になると、既存サイトを稼動させながら、サーバー上の別フォルダ、
もしくはサブドメインで、同時に制作並行ができない事になる。
【仕事のポイント】
クライアントのサーバー契約コースが、特にリニューアル案件の場合、マルチサイト機能が使える
契約コースであるかどうか、見積書作成前の、事前確認が必要である。それにより金額、
労力、納期が全然変わってくるため。
【今回の解決策】 そのため制作は、
● phpの擬似環境をローカルに作り、そこで行う。
● 本サーバーでの稼動確認が必要なシステムは、ユーザーアクセスが少ない夜中の時間帯に行う。
● 制作時のこういうテーマの切り替えや、夜間作業のアクセスストップなど、事前にクライアントに説明しておく。