デザイン主役の時代って日本にも本当に来ますか?

更新 2022/06/14

Sexyな商品を使いたいという日本人の気持ちはある

iphoneやmacbookなどのApple製品は、2008年頃から急激に売れだし、2021年で2008年の8倍以上の売上を叩き出しました。すでに頭打ちといわれていますが、Appleがなぜここまで成功したのか?それはスティーブジョブズのカリスマ性で語られる、何と言っても「デザインの力」です。

通り一遍のデザイン重視経営などというレベルですらなく、飛び抜けてデザインにこだわったために、創業者が会社を追い出されてしまった逸話が、Appleの神話ですらあります。本人には大変な戦いには違いなかったでしょうが、亡くなった今となっては、会社を追い出されたネタが、より記憶に残るストーリーとして「デザインの力」にそこまでこだわった彼の生き方が、Appleの価値を高め歴史に残せたとファンが多いのです。

ここまでの模範があるのに、なぜ日本ではデザイン主役の時代が、今だ来ていないのでしょうか?私はデザイナーで、Web制作を仕事にしているので、気になる「デザイン主役の時代」のストッパーについて調べてみました。

Sexyな商品なら多少高くても買って使いたいという日本人の気持ちはあり、デザイン主役の商品やサービスへの需要は高いと考えて間違いはないようです。これは「その商品やサービスを使っている自分になりたい」、「そのサービスで語っている自分がかっこよく見える」からです。

早い話が実際はそこまで飛び抜けてはかっこいいとか、Sexyでもない自分だけど、その商品を生活に取り入れると、一気にかっこよさやセクシーさが理想の高見に届き、現実をショートカットできるというのが売れる理由です。

これは車やブランドバッグに憧れる気持ちに似てますね。ちょっと頑張れば手の届く価格で、ブランドの力を借りて自分の価値を上げる、自己実現の欲求市場です。これだけ物が飽和していて、断捨離中の自宅でも、だからこそもっと自分の本当の気持ちによりそうよう生活を目指し、理想の自分にショートカットしたい。

そういう自己実現の欲求市場は間違いなくあるのに、供給側がその需要をとりこぼしているのではないか?
5年、10年の周回遅れの業界さえありそうな日本の実情が見えてきます。そこをもっと探ってみましょう。

論理的・科学的な情報処理スキルの限界に、見て見ぬふりをしている

私が「論理的・科学的な情報処理スキルの限界に、見て見ぬふりをしている」誰かがいると、
わかったきっかけは、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読んでからでした。



このp33から「論理的・科学的な情報処理スキルの限界」が詳しく読めます。デザインやマーケティング関係者、広告代理店、会社経営者など、仕事で「論理的・科学的な情報処理スキルの限界」を知らないと、今後何十年のビジョンが描こうにも描けないと、限界を感じている層のための専門的な人気書です。

結局誰が、この問題に目をそむけ、「デザイン主役の時代」を止めているのか、その犯人についてですが、
ストッパーになっている犯人は時代かもしれません。いや、「権力を持っていても責任を取りたくない全ての人」
とでも言いましょうか。そう言うと一般的になってしまいますが、いわばそれは、この日本社会なのです。

でも、「デザイン主役」の未来を作るべく、行動し実績を作ってきた日本企業の事例も紹介されているので、
「なるほど! こうやれば、できるじゃん!」と、光が見え、ヴィジョンを描け、一介のフリーランスにも希望が持てたので、この記事を書きご紹介しました。

デザイン主役の社会は、こうすれば日本に実現する

デザイナーだから、デザイン主役の社会を実現したいのではありません。あくまで目的は、
まず目の前に突きつけられている「論理的・科学的な情報処理スキルの限界」を打破し、

日本社会において需要をとりこぼしている自己実現の欲求市場をがっちり掴み、その期待に応える商品やサービスを開発、供給できる”デザイン主役”の意味を理解できる心ある経営者に頑張ってもらいたいためです。
私が知らないだけで、デザインで遅れをとらずむしろ先頭に出て、デザイン主役の時代を乗り切りたい!
そういう意志をお持ちの経営者のみなさまがきっといらっしゃるはずです。

偶然オーディオブックで公開されている、山口周氏の「経営におけるアートとサイエンスのリバランス」
を見つけました。全体は1時間を超える内容ですが、ほんの一部、重要と思われる12分を抜粋しました。
限界を打破したい方のために、参考になると幸いです。

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